バオバブズテンタクルス
2010-02-20T22:09:08+09:00
baotenta
旅人・砂塩による2006年夏のマダガスカル旅行記です。釣り、NGO見学、伝統儀式の見学、辺境のバオバブ、マラリアと密度の濃い旅でした。僕の目以上に世界を映したレンズが、誰かにとっての目にもなれたなら。
Excite Blog
現在の日常です
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2010-02-20T22:09:10+09:00
2010-02-20T22:09:08+09:00
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風狂紳士
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旅が途中
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2007-06-02T05:08:00+09:00
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2007-06-02T05:08:04+09:00
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こちらで、続きます。。。
バオバブズテンタクルス2
旅も後半、帰国までがんばらねば。ヨロシクです('◇')ゞ ]]>
タクシーブルース <12日目>
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2007-02-28T01:39:00+09:00
2007-02-28T02:35:36+09:00
2007-02-28T01:39:29+09:00
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そんなタクシーブルースにいよいよ初乗車。こんな旅しててむしろ今まで乗ってなかったのが不思議なくらいだ。海辺の素朴な保養地イファティから、ここに来る前ヒッチハイクしたチュレアルに戻る。イファティからさらに奥に北上する予定だったのだが、大きな町から出発した方が確実だと思ったのだ。諫早から福岡に行くのに、長崎に帰るようなもんだ。
海の中道マリンワールドの深海鮫ってやつが気になる・・・☆。
タクシーブルース車内。トラックの荷台に屋根をつけたタイプだ。
となりのおばちゃまの膝の上には家禽~。
窓ガラスがないと、景色が心に近い。
そ、そんなにいたの!?(´▽`;)
水溜りのように浅い河を渡る。
チュレアル到着!。こんなふうに屋根によじ登ってみた↑。屋根ももちろん荷物いっぱいフル活用。
みんな降りた。
我々を置いていくのクワァ~。
ここどこかようわからんけど、まぁ歩き出してみた。
コーヒーショップの少年。
だいぶ歩き回って、結局地図中のどこにいるかわかんなくてタクシー捕まえたら、一分で名前を言った宿に着いた。くやし( ・д・)。スタート地点さえわかればどこでも行けるのに・・・。
海辺を散歩。
港。釣り人おれど、釣られ魚おらず。
チュレアル大学内、海洋博物館!。目玉はシーラカンス!!!。見たよ~~~漬物Σd(゚∀゚d)。シーラカンスはインドネシア・スラウェシ島(アルファベットKの形の島)でも見つかってるけど、やはりメッカはマダガスカル傍のコモロ諸島でしょ。マダガスカルの海岸線にも打ち寄せられたりするんだそうだ。釣られたてカンスの写真を高いとわかりつつ買ってしまった。見たい人はうちに。休暇中らしく学生おらず残念。
パンケーキ。20個は食ったか。最後には特製5倍量でかパンケーキを作ってくれた。
あ、あたま。なんか起きてるぜ★。
薬草屋さん。
バオバブの実。熟れたものを食べてみたらラムネ味だった。汁気がないので、ぱくぱく食えるものではない。
ネットカフェに行ったら、初めて日本人の旅人と出会った。キジマさんという方で、車椅子に乗ったまま世界中を旅されているらしい。車椅子の旅人というのもごくたまにいてもおかしくないかもしれないが、まさかたまたま会うとは。しかもここマダガスカルですよ!?。ヾ(^_^;)
夜は2人で会食した。期待どおりいろいろ刺激的な話が聞けた。「最近の若者には全く話が伝わらない・・・」「具体的な夢とかないですよね」なんて話しながら、自分がすでにおっさんなことをちょっと自覚(-_-;)。
話が弾んだもので、帰りが遅くなった。繁華街を通って、水を買ってから帰る。町の空気がなんとなく違うような気がする。話しかけられても、自分からいつもの愛想よさと笑顔がでてこない。なんか、違う。いつもと違う視線を受けているような、気がする。
宿への帰り道、どうしても一本、細く暗い道を通らなければならない。だれもいない。足早に小道を歩き出す。大通りまでもうすぐというところで、背後から人がジョギングのように走ってきていることに気付いた。僕は道の左側を歩いている。足音は右の壁にそってやってくる。2人の男はすぐ僕を追い越しそうな所までやって来た。全神経をそちらに向ける。悪い予感の通り、2人はほぼ真横から僕に向けて進路を変えた。前後から挟み撃ち。手がウエストポーチに伸びる。
やっぱりかよ!。つけられてた!!。
するっと2人の間を抜けて走り出す。追ってくる。大声を出しながら全力で大通りを走る。深夜の大通りにはほとんど人影も車もない。からっぽの町みたいだ。2人が見えなくなっても、僕は走り続けた。こんな薄気味悪い通りに、一分だって余計にいたくない!。
この旅唯一の、ゾッとした瞬間だった。都会、深夜、人気のない道、なにか入ってそうなウエストポーチ。悪条件完備だ。マダガスカルは安全な国だと、僕は今でも思っている。そんな国だって、これだけ揃えれば危ない目に合えるということだ。あの2人が手馴れていたら、逃げられなかっただろう。180cmはあったよ!?(;゜Д゜)。はからずも自分の勘が正しかったことがわかったわけだが、まったくよくない。危険はちょっとした心がけで避けられるものの方がずっと多いのだから。 ]]>
窓
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2007-01-14T20:38:00+09:00
2007-01-15T02:26:38+09:00
2007-01-14T20:38:44+09:00
baotenta
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他人を責めれば、自分を見つめずに済む
自分を責めれば、他人を恨まずに済む
楽な姿勢をとればいいよと、こころは僕等に告げる
時にはつま先立ちしてからでないと見えない、ほんとの世界の覗き窓
今日は楽しかった☆]]>
ドランカー <11日目>
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2007-01-14T02:27:05+09:00
2007-01-14T02:27:05+09:00
2007-01-14T02:27:05+09:00
baotenta
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おしまい。
えと、上の写真は夕暮れ時から夜にかけて、イファティの中心部(といっても砂道一本だけど)で撮ったもの。午前はダイビングで海に出ていて、午後はホテルでぶっ倒れていたのであんまし写真が撮れていないのだ。また12日目から・・・。いよいよバオバブ達の登場も近いですぞ。
リーフエッジで波が白く砕けている。波というよりもっと間隔の長いうねりで、小船はぐらぐらと揺れる。昨夜のアルコール分が抜けていない僕の頭も掻き回されて、胸や腹と不快な信号のやりとりをしている。客のイタリア人カップル×2もテンション高いままややテンパっている。やばい2diveで申し込んでいる。性格上やっぱ1diveでよかですという軟弱な申し出は行いにくい。ただ船の上で待ってるだけなんて・・・いやだ★。
強い波と流れ、そして濁りのせいで、難しいダイビングだった。そしてぜんぜん大したものは見れなかった。ガイドも「2dive目はなしにして帰ろう」と言い出した。賛成。1dive後もはや水揚げマグロ状態の僕は、ガイドがそう言わなければ間違い無く軟弱なお願いをしていた事だろう。船酔いダイビング酔い二日酔い、真剣はやく陸揚げが待ち遠しかった(一応:飲酒後のダイビングは、窒素酔い及び減圧症の危険が高まるため、推奨されません)。
でも、でも。そんな気分も忘れてしまった。
前に"くじら"って記事で書いたけど、間近にナガスクジラが現れたのだ。ほんとうに、飛び込んだら海中でも見えただろうと思う。
ガイド:飛び込もうとして服を脱ぎ出す。
イタリアーノ:「ノー、あなたが食べられたら、私達どうやって帰るのー」
ガイド:「人生は一度きりだ!これが俺の人生だ!」
くじら:潜る。
みんな変なテンションだったようだ・・・。でも気持ちは、だいぶわかっちゃう。
こうして陸揚げ後、夕暮れ時まで寝込むこととなった。
プッシュよろしゅう。]]>
忘れない
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2006-12-29T11:26:00+09:00
2007-01-14T20:43:03+09:00
2006-12-29T11:26:55+09:00
baotenta
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好きになったあなたには、すべてを見てほしくなるけれど
自分を偽ってでも、手に入れたい恋もある
みなさま、よいお年を!]]>
ノーマッド <10日目>
http://baobabs.exblog.jp/4466375/
2006-12-29T02:16:00+09:00
2006-12-29T02:52:29+09:00
2006-12-29T02:16:01+09:00
baotenta
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出発の朝。
陽の光が差し込むホテル・アニタのロビーでは、いつもの優しく儚げな笑顔のウェイターが箒がけをしている。おっきいおねいさんもフロントの定位置に陣取っている。僕の目にはとても自然な景色に映る。
レストランを兼ねたこのロビーで、食べ物を注文しない日はほとんどなかった。一人でのんびり食べたり、英語のできるお客さんと相席したこともあった。フランス語のメニューは9割方想像不能だった。最後はギャンブル気分で注文してたけど、どれもこれも安定感のある美味しさだった。
ホテル・アニタと、フォートドーファンの町ともお別れ。実にこの旅の半分をこの町で過ごした。この身から地中に這い出してきた細い根っこを引きちぎるように歩き出す。今日からまた、僕はながれもの。
向かうのは、西部の中心都市チュレアール。直線距離にしたら300km程度なのだが、乗り合いバスで行くと3日かかってしまうらしい。のこりの日程を考えると、やっぱり飛ぶしかないな。時間に追われながら旅したくはないのだが。
ぐるっと旋回。あそこの滑走路に降りるのだ。けっこう急降下かも・・・。
飛行場は市街地から離れていた。しかしバスの循環はなさそうだ。う〜んタクシー乗りたくない・・・。お金節約せんばやし。
団体旅行客が貸し切りバスに乗り込もうとしていたので、「どこまで行くんですか〜?」と声をかけてみる。もちろん下心ありありだ。「え〜乗せていただける!。ほんとですか〜ヘッヘッヘ。すいませんねどうも〜ヘッヘッヘ。」
イタリア人の団体さんは、チュレアールの北30kmにあるビーチリゾートの町、イファティに向かおうとしていた。僕が次に向かおうとしていた町だ。すこし悩んだが、そこまで乗せていってもらうことにした。チュレアールは飛ばしてしまうが、時間の短縮と、バス代の節約ができる。幸運だと思った。
ここは、チュレアールの町外れの交差点。バスがしばらく停車していたので僕は焼き芋を購入して、現地の人と遊びながらぱくぱく食べた。イタリア人達にも勧めたが、ほんのひとかけらずつくらいしか食べなかった。
砂煙をあげながら貸し切りバスはゆく。
海、浅すぎる。釣りにならへんのちゃうか?。ダイビングだけして次の町に向かおうか・・・。
イタリア人達はイファティの町の中心のもっと先に進むようだったので、ぼくは彼等にお礼を言って途中で降ろしてもらい、歩き回って宿を探した。リゾート地だから安宿がないんじゃないかと心配したが、2泊するからと言って安く泊れるようにしてもらえた。
もうすぐ陽が暮れるけれど、じっとしてちゃあもったいない。海岸を散歩しにゆこう。スペイン人が歩いていたので、スペイン語でトークしてみた。意外にも数分間喋れてしまってびっくり。まだ憶えてたぜ〜。
「オニイサン、マッサージ、ドォ?」「いや、よか・・・」
小さなビーチリゾートには意外なほど若者の姿があった。仕事やお金のためでもあるだろうけど、彼女達や彼等が求めているのは、それだけではないみたいだ。
こんな空が似合うよな気持ちってあるよね。
ぽち]]>
プレイバック
http://baobabs.exblog.jp/4460483/
2006-12-28T01:02:05+09:00
2006-12-28T01:02:05+09:00
2006-12-28T01:02:05+09:00
baotenta
未分類
エネルギーを使い切ってから、すっきりのからっぽで夢の世界に向かったものだった。
明日の心配なんて、自分がするものではなかったあのころ。
ぽち]]>
ロングドライブ <9日目>
http://baobabs.exblog.jp/4455571/
2006-12-27T06:53:00+09:00
2006-12-27T08:17:37+09:00
2006-12-27T06:53:59+09:00
baotenta
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道沿いの果物屋に寄ってみた。僕らはバイクに2ケツで朝日がまだ弱々しい道路を走りはじめた。フォートドーファンまではわずか30分ちょっと。着いてからジャンクロードの実家に寄ってコーヒーを頂いた。お礼にちょこっとジャンクロードのバイクにガソリンを奢ってあげた。いくらでも飲み込んじゃってくださいなって感じだ。お世話になりました。
さて、ホテルに戻って準備して、再び植林(主に)NGOサザンクロスジャパンのオフィスへ。メグミさんと再会し、ピックアップ型のトラックに乗り込んだら、いざロングドライブへ。今朝目覚めたジャンクロードの村を越え、昨日歩き倒した国立公園を越え、3時間。この道は気候の変化が目でわかると言われている道。景色がすこしづつ、乾きの度合いを増してゆく。
サザンクロスジャパンの活動地となっている村に到着した。
村人達は、棘の森を駆逐しながら勢力拡大を続ける外来種のウチワサボテン(どこでもわさわさ生えてる)を駆除し、自分達の苗場で育てた元の棘の森の植物を植えるという活動を行っている。ウチワサボテンって生け垣とかにいっぱい使われてるから人が運んじゃうし、ちぎれたらそれからまた根を出してとめどなく増えていくみたいだから、ほんと手がつけられないんだろうなぁ。しかし、村人がこれを副業としてでもずっと続けていくのには、ほうぼうからの協力が途絶えずなければならないだろう。
村人達、苗場を案内してくれながらなんだか誇らしげ。「見るばいこんなに育ったけんが〜」みたいなかんじ。村長さんにお願いされたので、里親になることにした。じゃ、バオバブと、プロセラと、個人的に好みのパキポディウムで。
でも、俺にも植え替えやらせてね。
バオバブを植え直している。
今度はプロセラ。
手前から、プロセラ、パキポディウム、バオバブ。
おいしそうでしょ?。美味しいのよ・・・。でもたまご二個、さらに焼串ととりとめなく食ってるのは俺だけ。でも、冷たいビールを勧めたら、食べてるときはふつうだったメグミさんも目付きが変化。
さっきの村からまた30分ほどのすこし大きな町で、遅めのランチ。食べたら市場に行ってみよう。
そこで、笑顔が包囲。
メグミさん「困ってますか?楽しんでますか?」
「楽しんでマス」
君が笑ってくれるなら、僕は悪にで(パクリ)
いくらでも旅人になる
ばいびー
いい笑顔だね!
広大なサイザル麻畑をゆく。
まっすぐだったり。
うねったり。
帰り道すがらのお土産の木彫り販売所。こんな超へんぴな場所に・・・。
さかな型のトウガラシ入れを購入。
おっきく育て
とよ。
発車の前に、日が暮れてしまった。このバオバブのそばに村を作ったんだろーか。
帰り道は闇の中の3時間ドライブ。僕はずっとトラックの荷台。荷物の間にうまくはさまりながら、寝そべって上を見上げられる体勢をキープする。乾燥地帯の昼夜の寒暖の差は激しく、いっぱい着込んで、さらにジャンパーを借りても、しみ込む夜風は身体の熱を奪っていく。「なか入りませんかー?」「いやー、大丈夫です〜」見ていたいんです。3時間眺め続けても飽きない夜空なんて、そうそう見れるものじゃないんです。
ぽち]]>
似合わない台詞
http://baobabs.exblog.jp/4242702/
2006-11-25T22:40:00+09:00
2006-11-25T22:55:28+09:00
2006-11-25T22:40:32+09:00
baotenta
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なんのためにここから飛び出すことがあるの?
ここにいれば、傷つかないでいいのに
なんのために生きていくのか
考えてもいつもわからない
でも、傷つかないために生きている訳ではないんだ
今日は結婚式の写真撮影をやった。エンドロールでその写真達が使われた後、拍手と、「いい写真やん」という声が聞こえた。アルバイトでガッツポーズなんてしてしまったのは初めてだと思う。
また、言わせてみたいもんだな〜。
ぽち]]>
空気の底 <8日目その2>
http://baobabs.exblog.jp/4239739/
2006-11-25T08:46:00+09:00
2006-11-25T22:54:43+09:00
2006-11-25T08:46:41+09:00
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忙しさにかまけて長らく更新をさぼっておりました。昨日あまりの疲労で9時くらいに寝てしまったので、今日はお日さまと同じくらいの時刻に活動を始めた。バイト行くまで時間があるので、8日目の日記を完結させてしまうことにしますぜ。実習の場所が学校じゃなくなってはや1か月、生活のリズムは一変してしまった。今が大変なのか、それまでがスカスカすぎたのか(←たぶん)・・・。「いつかは勉強すろだろう」と思っただけでそのままだったことも、さあ明日実践だということになればさすがの脳天気人間も勉強するし。目まぐるしく過ぎる日々の中からマダガスカルの写真達を眺めてみたら、またすこし違う景色に感じるようになってしまった気がして、自分の立ち位置をちゃんと見極めたくなるけれど、よくわからない、見えるのは足下だけのように感じてしまう。過去は霧に包まれて、未来は闇の中。いまはただ足下を見て、ぬかるんだ道を進もうと思う。そういう時代なんだろうと思うっす。本業とは関係ない希望もあるけれど・・・☆。
さて、国立公園からフォートドーファンの街に帰らんといかんのやった。
脳天気人間の基本的思想はまあ言ってみれば、「やってみれば、なんとかなる」である。旅に憧れながらいつもは二の足を踏んでしまう人達も、旅という未知のものに飛び込んでみて、「やってみた、なんとかなった」という経験が繰り返されれば、漠然とした恐怖感や、いつしか身に付けていた安定志向といったものはじっくりと溶かされ始めていく。んじゃないかな?。
僕は群れからはぐれないようにしながら旅ではない(と個人的主観で思う)旅をしている団体旅行客ではないけど、いきなりそれまでの暮らしを捨てて世界一周の旅に飛び出せるようなバガボンドでもない。たぶん他にもいっぱいいいる、徐々に旅の魅力に取り憑かれていった後天的に脳天気な旅人だと思う。
町まで帰るのに、未舗装路が8kmと、幹線道路が50km強。時刻は午後三時。明日の朝には再びNGOに同行させて頂く約束なので、最後は夜道を歩き通してでも帰らなければならない。国立公園スタッフのジャンクロードさんという大男が今からバイクで帰るというので、幹線道路まで後ろに乗せてもらうことにした。バイクごとぴょんぴょん跳ねながら未舗装路はサクッと突破したが、やはり1日に一度通る公共バスのようなものはもう幹線道路を通り過ぎてしまっていたらしい。タクシーが通りがかる見込みはまずない。ジャンクロードの村は同じ方向にあるので、もうしばらく乗せてもらうことにした。所々、道路がえぐれている箇所以外は素敵なスピードでバイクは進む。いいぞ〜だいぶ距離を消費できたはず。頬を押し付ける風とジャンクロードに借りたオレンジ色のゴーグル越しに見える丘や畑が走り抜けていく様は、とてもとても爽やかな走馬灯だった。
「あれ?ジャンクロード、あなたの町はもう過ぎたんじゃ?」
「うむ。もうすこし行った所からならバスがでているだろう。そこまで連れて行ってやる」
「(・・・なんつーいい人なんだ)ありがとう・・・(たとえもしバスがなくてもジャンクロードのおかげでのこり半分くらいだし、なんとかなる!)」
「明日の早朝にわしもバイクでフォートドーファンに行く。砂塩は何をしてるんだ?」
「そっかー、俺は町にいな・・・、えっ!?早朝??」
「そうだ。夜明けと共に出発する」
「ジャンクロード・・・・、あの、・・・泊めて下さい。」
ジャンクロードの村の広場。
おっきくてヒゲが似合うジャンクロード。
ここは村の酒場。あまりに当然ですが、僕がおごる。まわりのおっさんも飲め〜。
みんな、覗き込みにやってきた。
男達は、酒場の前で卓を囲んでゲームに興じはじめた。学生控え室の光景と変わらんなぁ。
「砂塩わかるか?やるか?」「わからん〜」
ジャンクロードの家で奥様が作った豆の煮物をごはんにかけて頂く。たっぷり2杯。牛肉の破片がアクセントになってまたごはんが入る。ベッドまで借りてしまった。感謝しどおしだ。こうして人の親切に支えられて、またひとつ脳天気性が高まってゆくのだ・・・。
サボテンの塀に囲まれた庭にでてみて、空を見上げた。星空の美しさに思わず笑ってしまった。カメラでは捉えられないけど、僕の目は何年かぶりの恐ろしいほど奇麗な夜空に釘付けだった。夜も更けてからお葬式があるというので、教会のようなところに行ってみた。建物の外にみんな集まっていた。唯一の電球を灯すための発電機の振動と、みんながうたう賛美歌が響いていた。マダガスカル語の歌詞なんてわかんないし、クリスチャンでもないけど、その音は僕の心の深い部分と、身体そのものに響いていた。冷たく透明な空気の底、僕はあの夜にまた出会いたく思う。
ぽちっと☆]]>
青空
http://baobabs.exblog.jp/4143489/
2006-11-07T07:54:50+09:00
2006-11-07T07:54:50+09:00
2006-11-07T07:54:50+09:00
baotenta
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しあわせは空の上に
しあわせはあなたの後ろに
ぽちっと☆]]>
ガソリンと棘の森 <8日目その1>
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2006-11-05T19:43:00+09:00
2006-11-06T00:55:12+09:00
2006-11-05T19:43:34+09:00
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そんな訳で、約50km先のアンドゥハエラ国立公園に向かうべくチャーターしたタクシーは、15kmほどを残して、「帰りのガソリンがないからこれ以上は進めない」と言い出した。そんなことは最初に(略)。嘆いても仕方ないので僕は覚悟を決めて、交渉価格の半分ほどの金額をドライバーに押し付けて、すたすたと歩き出した。ドライバーはちょっと呆然としていた。これでイザコザにならないこの国を、僕は旅しやすいところだと思う。半分以上のガソリンを使い切っていたらしい彼がどうやって町まで帰ったのか、僕にはいまだ知るよしがない。
そして僕は1kmも歩かないうちにヒッチハイクに成功し、あっさり残り15kmをクリアしてしまった。幹線道路ではあるが滅多に車は通らないのに・・・。タクシー運ちゃんには悪いことした気がする・・・。
残るは、未舗装路8km!。ここからはマジメにあるくぜ。入り口の集落で買ったサトウキビを齧りながら出陣!。噛みすぎで歯茎ちと痛むも、ほんとやめられないんだこれ・・・(;゜Д゜)。
テンタクルスぽい。
チャリおじさんが僕を追いこしていった。
記念すべき初バオバブ!。自分一人で発見したので嬉しい。薮を掻き分けて到達!。
バオバブの実。スポンジ状の部分は熟すとオレンジがかってラムネのような味がするようになる。ばくばく食べれるものではないが・・・。
約2時間で国立公園いりぐちに到達。さっきのチャリおじさんが路上コーヒーショップを開いていたのでお昼にする。熱いコーヒーが染みるなぁ・・・。うしろは、おじさんの息子のむ(略)
膝の上のは僕に引っ付いて来たマダガスカル版ひっつき虫。超強力。遊んでたら両手に食い込んで手錠プレイ状態になった(>_<)。
帰りの時間を考えて、短めの3kmのウォーキングコースを選んだ。若いガイドがついてくれたのだが、こいつがインテリだった。英語を喋れるだけでも珍しいのに、「砂塩、この辺りでは植物のつるは全て右巻きなんだ。ひとつの例外も見たことがない。北半球ではそれが逆転するだろう?。それは、お風呂の栓を抜いた時の渦の向きや海流の流れが一定であること、(俺「コリオ・・」)そう、コリオリ・フォースと関係があるのか?。」なんてイキナリ話しだした。
だ〜。いったい俺の何を買い被ったんだ!?。「えっと、たとえ僅かな淘汰圧であっても、それが安定してある限りはやがてすこしづつ遺伝子に偏りが・・・」たしかそんなふうに必死に答えてみた。よく憶えてないということは自信のない答えなのだ。大学で経済学から観光業のため生物学に転向した(日本ではまずありえんな)というこやつ、マダガスカル、フランス、英、イタリアの4ヶ国語を話せるらしい。・・・。
もっとこういうアカデミックな話で盛り上がれるだけの、知識と語学力が欲しいぜ(-_-;)。
でもさぁ、逆巻の例外もあるって聞いたよ!。
倒れたバオバブの復活劇。
多肉植物、パキポディウム属の一種。なんか可愛いくて好き。
これも。
また彼の解説がはじまった。「砂塩わかるか?、ここには2種のトカゲがいる。片方は縦の割れ目にしか住まないし、もう一方は水平の割れ目にしか住まない。」
「これはまた別のトカゲだ。アメリカン・フラッグだ。」
「これを見て、はやくつるを切ってあげなきゃって言ったおばさんがいた。」
考えの浅いおばさんだなと思ったが、どう浅いのか僕はうまく表現できなかった。早く切ってあげたくなる気持ちもわからないではなかった。
「みんなイーコールだ。」そう彼は話した。
平等なんて幻想だと思うが、そう務めるべき場合だろうと僕も思った。
渓谷沿いを歩く。
川沿いの岩場は、パキポディウムがいっぱい。
川を渡って、対岸へ。
バッタまで棘付きやし。
ぽちっと☆]]>
変身
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2006-10-21T10:35:00+09:00
2006-10-21T10:44:31+09:00
2006-10-21T10:35:45+09:00
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人生が一度だけなんて。うまく変身できたなら、もう一度。
しかしオトナに変身するのは難しい・・・。
ポチ〜ン♪]]>
南十字 <7日目>
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2006-10-20T02:05:00+09:00
2006-10-21T10:40:01+09:00
2006-10-20T02:05:52+09:00
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旅行会社から送られてきた航空券入りの封筒に、サザンクロスジャパンという名のNGOのパンフレットが同封されていた。乾燥地帯で、元の植生を取り戻すために植林活動をしているらしいのだ。よく読んでみるとフォートドーファンという町を中心に活動しているとある。そこ行くやないか・・・。
早速この町に着いてすぐ、聞きこみ調査を行った。「ジャパニーズエヌジーオー?」と叫んでいれば見つかるだろうと思っていたがそれはとても甘い考えで、捜索は困難を極めた(弱おおげさ)。「さあ?」「はて?」みたいなリアクションばっかだった。こんな小さな町でマイナーはやばくないか?。本当にまだあるのか?。疑念はふくらむばかり。親切に車に乗せてもらって別のNGOに連れて行ってもらったりした。そして正解は、その車に乗せてもらった地点のすぐ隣の民家だった。近隣住民とのつながりが甘いやん・・・。今残っている日本人スタッフはメグミさんという女性一人だけで、現地の人達と一緒に活動しているらしい。活動に参加させてほしいという旅人のわがままな申し出を、メグミさんは快く了承してくれた。
そして、約束の本日、お邪魔させて頂いた。8〜9時の間のすきなときに来て下さいというなんともマダガスカル時間な集合設定。なんか非常にフィットするけどこれに馴染むと日本で生きていけんくなるぅ。
着いてみたら、皆で生牡蠣売りを呼び込んでちゅるちゅるとすすりはじめた。当然僕もちゅるちゅるだ。酸っぱいあっさりソースをかけていただく。ウマイ!!。あたらないあたらない・・・。
トラックの荷台に乗っかって、ちょっと郊外にある苗場に移動。ここで苗を育ててから、この活動に協力している村に運んで幼木まで育て、それから村の周囲の森に植えるらしい。
僕はこの煉瓦の囲いの中の土を、黒ビニールの苗床に詰めて並べる作業を手伝わせてもらった。
苗場。
これ、バオバブの幼木。
帰りしな、市場に寄った。手前の芋を買った。なんとゆーか芋と茎の中間的なかんじ。
今日は半日だけだったが、また明後日に、今度は車で3時間の村に連れていってもらえることになった。
ミゴトな遠浅だな・・・★。ビーチ釣り不可能。夕方は暇だったのでまた昨日の磯場を徘徊、岬をぐるっと一周してきた。
宿のレストラン。鯛を仕入れてきたのが見えたので、フランス語の意味わからんメニューと格闘しながら注文した。見事正解の鯛だったが、予想外に巨大なブロックでやってきょった。米とのバランス感覚が欲しい。
ポチッ♪]]>
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